大寺幸八郎商店 ミニ干支シリーズ「福へび」

これは、なんでしょう。
もう、タイトルどおりですね。
2025年の干支「へび」の置き物です。

2025年、へびから始めます!

説明がないとちょっとアレな感じですが、よくよく見ると、なんともかわいらしい。
つぶらな瞳(?)でこちらを見ているではありませんか!
ホームページの写真を見て、ひと目ぼれしてしまいました。

こちらの置き物は、富山県の高岡市に店舗を構える、大寺幸八郎商店さんのオリジナル商品です。
もちろん、十二支すべて揃っています。
今回は「福へび(大)」のみの購入しました。これから毎年、少しずつ、すべての干支を我が家へお迎えする予定です。

福へびの材質は銅で、重さはわずか15グラム。大小2つのサイズがあり、わたしは存在感のある大を購入しました。
渦巻く体の先には控えめにお顔がのぞき、ころんとしたフォルムのアクセントになっています。
そして一番のポイントは、素材の「高級感」とデザインの「かわいらしさ」とのギャップでしょうか。
それでもやはり、十二支勢ぞろいしているところみ見てみたい……。
福へびさんには、今年はひとまず、豆皿の上にお座りいただこうと思います。
仲間がやってくるまで、どうかのんびりと待っていてくださいね。

小さな置き物から、鋳物の可能性を考える

高岡といえば高岡銅器で知られるまちですね。
また、加賀藩領だったこともあり、茶道や能なのどの伝統文化も深く根付いているようです。
江戸時代の風情を感じる街並みも各所に残っていて、文化を肌で感じることができるんですね。うらやましいです。

でも、現地に足を運ぶことはできなくても、この小さな干支シリーズをきっかけに、鋳物の歴史にふれることができました。

そして、この体温のような温もりとやさしさを感じる「福へび」に、無機質な金属の可能性を感じました。
伝統工芸品というと敷居の高さを感じてしまいますが、デザインによってはこんなにも日常生活に溶け込んでくれるものなんだ、と。

あらためて、この魅力を生みだしている作家さんや職人さん、専門家の方々の存在は偉大だなぁと思います。
伝統と文化を守り継承していこうとすること。
そこにあらたな風を吹き込み、現代のライフスタイルにあったものづくりを実現していくこと。
伝統的な技法と最新の技術を融合し、国宝の修復や再現を行っていくこと。
鋳物の可能性は、すでに大きく広がっていますね。

「鋳物の可能性を考える」だなんて大きなタイトルを掲げたものの、ちょっと浅い感想でしたでしょうか……。
それでも、これからも高岡銅器が発展していくことを願って、「福へび」を手にした感動をこのように記しておきたいと思います。
こうして迎える2025年、なんだかいいことありそうな気がしてきました。(笑)

お読みいただき、ありがとうございました。

【参考ページ】
 ・大寺幸八郎商店
 ・末広開発株式会社 まちづくり事業部
 ・文化創造都市高岡HP